映画『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』公式サイト 台湾と鉄道を愛するあなたに捧ぐ、情緒溢れる記録映像 7月5日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
鉄道と鉄道員の姿を記録した
台湾初の鉄道文化
ドキュメンタリー映画が入線!!
台湾南部の鉄道路線「南廻線」。パイナップル畑や線路の近くまで迫る海など大自然の中をSLやディーゼル列車がのんびりと走り抜ける旅情豊かな路線だったが、2020年に全線で電化され、その模様は変化を遂げた。台湾でドキュメンタリー監督として活躍するシャオ・ジュイジェン監督が4年の歳月をかけ、失われていく沿線の原風景と鉄路をカメラにおさめ、鉄道員やその家族、「南廻線」を愛する人々の想いを記録として残した。
本作を完成させるため、シャオ・ジュイジェン監督のもとに台湾映画界を代表する精鋭スタッフ陣が集まった。4年間で撮りためた莫大な映像を巧みにつなぎ合わせたのはチェン・ボーウェン。さまざまな列車の走る音を繊細に映像に載せたのは音響の巨匠 ドゥ・ドゥーチー。そして台湾民謡の要素を取り入れた音楽は、是枝裕和監督『幻の光』やホウ・シャオシェン監督『戯夢人生』などの音楽を手掛けたチェン・ミンジャンが作曲している。
さぁ、郷愁鉄路を走る列車で、
あなたもこころの旅に出ませんか ――。
監督: シャオ・ジュイジェン(蕭菊貞/HSIAO Chu-chen)
台湾のドキュメンタリー映画監督。1994年国立清華大学経済学部を卒業し、ジャーナリストとして活躍する。大学在学中からドキュメンタリー映画製作を始め、デビュー作である『博盛、這孩子』(原題/日本未公開)が、台湾若手映画人の登竜門と知られる金穂奨(Golden Harvest Awards)で優等録影帯を受賞し注目を浴びる。
その後も1年に1本のペースで作品を製作し、1999年に製作した『紅葉野球チーム』は金馬奨最優秀ドキュメンタリー作品賞を受賞するなど高評価を受け、山形国際ドキュメンタリー映画祭やアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭、釜山国際映画祭などでも上映された。その後も台湾を舞台にしたドキュメンタリー映画を世に送り出し、数多くの賞を受賞する。現在は母校である国立清華大学の副教授も務めている。
【代表作品】
1994年 |
『博盛、這孩子』(原題) |
1996年 |
『陽光愛情』(原題) |
1997年 |
『火鶴』(原題) |
1998年 |
『血染的青春』(原題) |
1999年 |
『紅葉野球チーム』 (原題『紅葉伝記』) |
2000年 |
『銀簪子』(原題) |
2002年 |
『白鴿計画―台湾新電影20年』(原題)、『渡一證厳法師的慈悲喜捨』(原題) |
2016年 |
『Face Taiwan―我們這様拍電影』(原題) |
2022年 |
『稲浪上的夢想家』(原題) |
2023年 |
『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』(原題『南方、寂寞鐵道』) |
音楽:チェン・ミンジャン(陳明章/CHEN Ming Chang)
台湾の音楽家。作曲だけでなく、ギターや月琴の演奏家でもあり、“台湾民謡の巨匠”と称されている。30年以上にもおよぶ作曲活動で生み出された曲は、CMなどで多く起用されている。映画音楽はホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(86年)、『戯夢人生』(93年)をはじめ、1996年是枝裕和監督の映画デビュー作『幻の光』、ゼロ・チョウ監督『花様~たゆたう想い~』(12年)などがある。
編集:チェン・ボーウェン(陳博文/CHEN Po-Wen)
台湾をベースに映画編集を務め、これまで150本以上の作品を手掛ける。その業績は高く評価され、金馬奨にて「最佳電影工作者奨」(最優秀映画スタッフ賞)や「年度台湾傑出電影工作者奨」(年間台湾傑出映画スタッフ賞)を受賞している。主な編集作品に『1905年の冬』(ユー・ウエイチェン監督/81年)、『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(エドワード・ヤン監督/91年)、『エドワード・ヤンの恋愛時代』(エドワード・ヤン監督/94年)、『セデック・バレ』(ウェイ・ダーション監督/11年)、『あなたを、想う』(シルビア・チャン監督/15年)などがある。本作のシャオ・ジュイジェン監督とは99年の『紅葉野球チーム』でタッグを組んでいる。
音響:ドゥ・ドゥーチー(杜篤之/TU Duu-Chih)
台湾を代表する音響編集者。その実力は台湾や香港の名監督から最も信頼されており、台湾の金馬奨、香港の金像奨だけでなく、2001年の第54回カンヌ国際映画祭にてホウ・シャオシェン監督『ミレニアム・マンボ』(01年)で高等技術院賞(芸術貢献賞)を受賞している。手掛けた主な作品は、ホウ・シャオシェン監督『風櫃(フンクイ)の少年』(83年)、『恋恋風塵』(86年)、『悲情城市』(89年)、『戯夢人生』(93年)、エドワード・ヤン監督の『恐怖分子』(86年)、『エドワード・ヤンの恋愛時代』(94年)、『ヤンヤン 夏の想い出』(00年)、ウォン・カーウァイ監督『ブエノスアイレス』(97年)、『花様年華』(00年)、『2046』(04年)などがある。近年は商業映画だけでなくドキュメンタリー映画を多く手掛け、作品のクォリティ向上に貢献している。シャオ・ジュイジェン監督の『紅葉野球チーム』(99年)も担当している。
ウー・チータイ(呉奇泰)
台東機関区 副区長(主任)
(左)ツェン・ヨンツァイ(曽永財)
運転士
(中央)ツェン・シェンユエン(曽聖縁)
曽永財の父 元運転士
(右)チュウ・フェンイン(邱鳳英)
永財の母
ツェン・チーシェン(曽吉賢)
台南芸術大学助教授 鉄道歴史学者
パン・マオツォン(潘茂増)
南廻線トンネル工事の労働者
撮影:何駿逸
藍皮車
R100型ディーゼル機関車+普通車
そのほか台湾の列車がたくさん登場!!
是非劇場でその雄姿をご覧ください!!
鉄道を守り続ける鉄道員と
台湾の記憶を共に残した人々に捧げる
監督:シャオ・ジュイジェン(蕭菊貞)
プロデューサー:チェン・ボーウェン(陳博文)、シェン・イーイン(沈邑頴)
音楽:チェン・ミンジャン(陳明章/陳明章音楽工作有限公司)/シェ・ユンヤー(謝韻雅/MIA)
編集:チェン・ボーウェン(陳博文)/チェン・ユーツォン(陳昱璁)
音響:ドゥ・ドゥーチー(杜篤之)/シェ・チンジュン(謝青㚬)
製作:Pineal Culture Studio(上善醫文化工作室)
2023年/台湾/106分/DCP/原題:南方、寂寞鐵道/英題:On The Train
日本語字幕:樋口裕子/翻訳協力:小田急電鉄株式会社/G
配給:武蔵野エンタテインメント
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©Pineal Culture Studio